皆の優しさが逆に苦しい昼下がりの平和な永遠亭。今日は私霧雨魔理沙が魔法の研究のために、永琳が処方し、作っている薬を頂戴しにきた。宇宙兎が私を見るなり発砲するものだから手違いで吹っ飛ばしてしまった。 門番みたいで、かわいそうだった。悪いことをしたかもしれない。 でも目的のためだから仕方ないはずだ。あれだ、必要経費って奴だ。 間違ってる気もするが、私の言いたいことはつまりそういうことだ。 薬師の部屋へ侵入。 並ぶ試験管には妙な色をした液体が入っていたり、とても鼻で嗅ぎたくないような臭みを放つものが紙に包まれていたり。 私は液体を持ち帰るのは少し気が引けたので、紙に包まれている薬を適当にいくつか失敬した。 お姫様が出てくる前に永遠亭から出て行ていく。面倒なことにならないうちに引き上げるのが賢明だから。 気がついた鈴仙がもう一度銃弾を飛ばしてくるが、もう一度気絶してもらった。 魔法に当たってくれる鈴仙が悪いんだ。私は悪くない。 家に帰る。私は茶を飲むためにやかんで水を沸騰させつつ、くすねて来た薬を早速机に並べて鑑賞。あるのは三つの紙包み。 そのうち二つは私が一度永遠亭から取ってきたものだったので、やかんを熱する魔法の炎で燃やしてしまった。 一度調べたものには興味がないから。 残った薬は感じたことの無い匂いを放ち、とても興味が惹かれた。 私はその薬を少量づつ実験に使った。火で炙ってみたり、水に溶かしてみたり、魔法をかけてみたり。 どれだけその薬で遊ぶことに没頭していたのだろう。喉の渇きを忘れるほど私は打ち込んでいるようであった。 やかんの火を消し忘れて、慌ててお茶を入れた頃には真っ赤な夕日が窓から差し込んできていた。 遅れたティータイムと洒落込みながら、実験の結果を自分だけの魔道書に書き込んでいく。 誰かに見られても情報を盗まれないよう、暗号を織り交ぜて。 実験の結果、この薬は今まで見たことのない薬であることはわかった。 しかし残念なことに、この薬がどんな効果をもたらすのかはわからない。 これを確かめる方法は一つ。自分で飲んでみること。残りの少量を、私は寝る前に飲んでみた。 飲んですぐに効果が出るわけではない様なので、夜が明けてからどうなるのかに期待して布団に入った。 遠くで鶏が鳴く。朝が来た。布団から出て、まず自分の体に触れてみた。 体の外観に異常をきたす薬なのかどうかを確かめるために。 手足がある。目は見える。耳もきちんと聞こえた。鼻もきく。舌も感覚がある。五感に働くものでもないようである。 家の中を軽く走り回る。体が不自由なく動かせるかどうか見てみるために。 埃が舞った。咳をしながら、掃除し忘れたことを後悔する。 今のところは薬の効果は出ていないようである。魔法もいつも通り出せる。 ここまで調べて、ある結論を出した。 もしかしたらあの薬は未完成のものであって、まだ何か効果を持っているわけではないのでは? というもの。 取り越し苦労だったのだろうか。でもいい暇潰しにはなった。興味心もほどよく刺激された。 また今度暇な時に試験管の薬を狙ってみよう。そう心に決めて、今日は霊夢のところへお邪魔することにした。 「おはよう、霊夢」 「あらおはよう魔理沙。相変わらず元気ね」 暇があればこうして神社へ邪魔しにいく。でも今日はここへ来るなり気分が悪くなってきた。 霊夢の姿を見ているだけで胸糞が悪くなるな。 「ちょっと待って、お茶でも淹れるわね」 霊夢が気遣ってそう言った。でも私は汚い言葉で返事をした。 「霊夢の淹れるまずい茶なんて飲めないぜ」 「え……な、何。どうしたの?」 「お前の下手糞なお茶の淹れ方じゃダメだって言ったんだぜ」 「な、何よ。そんなこと言うなら飲まなくていいじゃないの!」 どうしたんだろう。口には出さない、霊夢の気に入らないところがいつもに増して酷く見える。 「大体なんだよ、その服。腋丸出しでいやらしいったらありゃしないぜ。まともな服着ろよ、隣で歩くこっちの恥ずかしさも考えてくれ」 「あっ、そう! じゃあ二度と私に近づかなければいいじゃない!」 「お前が幻想郷を飛ぶたびに、貧乏臭い匂い撒き散らしてるみたいに感じるからやめてくれよ。貧乏が移っちまう。お前のところは貧乏神 を奉ってるのか?」 自分がおかしい。躊躇いなく暴言を吐き散らしたくてしょうがない。 目の前で怒りを露にする霊夢に不快感がして仕方がない。今すぐにここから離れたいほどに。 「もう来ないぜ。お前の不細工な顔なんて見たくない」 仕舞いには霊夢が泣き出した。泣けば自分の悪いことを許してもらえるなんて思っていやがる。 ひっくひっくと泣きべそをかく霊夢がうっとおしかった。煩かった。 だから私は霊夢に暴力を振るった。 「やめてよ、魔理沙! 何かしたっていうなら謝るから、暴力はやめてったら!」 黙れ。お前の耳障りな声なんて聞きたくない。私は霊夢が屈して起き上がらなくなるまで霊夢を殴り、何度も足で踏んだ。 気持ちがすっきりするも、霊夢の泣き顔をみてまた足を出す。 いじめ疲れた私は、霊夢に唾を吐きかけてその場を後にした。 博麗の巫女だとか言って調子に乗っていた奴が、いい気味だ。 そのまま妖怪に襲われて食われていればいいんだ。あんな奴、友達じゃない。消えたらいいのに。 胸の中が気持ち悪い。暇になった。 パチュリーのところへ言って本でも借りていこう。それで気を晴らそう。 門番の美鈴を見たところで、マスタースパークで吹っ飛んでもらった。 いつもめげずに立ち向かってくるのは評価するが、彼女はいつまで経っても弱いまま。 「お前みたいな役立たず、ここの皆はいらないなんて思ってるぜきっと」 どれだけの努力を積んできたのか知らないが、努力しても私に負けるならもういっそ門番なんてやめてその辺で転がっていればいいんだ。 人を襲って食う妖怪なんだし、殺しても罰は当たらないはずだ。 ま、今日は私の仏心の如く優しさということで、そこまでしないぜ。倒れている美鈴の顔を踏ん付けて、紅魔館へ侵入した。 私の侵入に気付いた咲夜がお出迎え。気取ったメイドの格好を見て、無性にむかついた。 咲夜自身は私の侵入をそれほど不快に思っていないようだが、私からすれば彼女と目を合わせることが今非常に不愉快に思っている。 「今日も豪快に門番を潰してくれたわね」 「お前に用はないんだ。消えてくれ」 「まあ、そっちが勝手に上がりこんでるっていうのに随分失礼ね」 「頼むからさ、視界から消えてくれ。そのお洒落腹が立つんだ。そんなおめかしで綺麗になったつもりか? 気持ち悪いんだ」 「……」 畜生、自分の周りにいるのは最低な人間ばっかりじゃないか。 本を持っていくだけ持っていったらもうここには二度と足を運ばないことにしよう。ストレスを溜め込むだけだ。 笑顔を忘れた咲夜を置いてけぼりに、地下にある大図書館へ。 小悪魔を見かけて、つい睨んでしまった。 小悪魔も妖怪と似た様な存在。人を陥れ、甘い汁を吸おうとする悪い奴らの一種だ。 そう思うと、妖怪に襲われて苦しむ人間達を思って小悪魔に敵対心が沸いた。 「悪魔。人間に悪さをする悪魔。死んじまえ」 何も言わずどこかへ去っていった小悪魔。そのまま永久に姿を現さなければいいのに。 「勝手に入ってきて、私の使い魔をいじめて……今日のあなたは最低ね」 「いいや、私以外の全員が最低なんだ」 座り心地の良さそうな大きな椅子でくつろぐパチュリーの姿が見えた。 いままで彼女の照れ隠しするような表情が好きだったのに、今日は違って気持ち悪く感じる。 霊夢や美鈴、咲夜と同じような感覚。いままで好きだった奴らが、今日になって酷く嫌に思う。 「パチュリー、その帽子今まで我慢してたんだけど……ハッキリ言ってかわいくないし、ダサすぎるぜ」 「突然何を言うのよ……あなたに文句言われようが、私が好きでかぶってるの」 「一日中部屋に引き篭もって埃の匂いかぶってさ、お前が喘息なのってそれが原因じゃないのか? 風呂に入れよ、服を洗えよ」 「毎日お風呂ぐらい入ってるわよ。服も毎日違うんだから、言われるまでも無いわ」 「あー、もういっそ黙っててくれ。顔すら見せないでくれ。その不整合な面見せて人様の横に立つなよ。こっちまで同類扱いされちまう」 「何をしにきたのよ! さっきから人の悪口ばっかり言って、そんなに私を怒らせたいの!」 「お前は黙って私に本を提供していればいいんだ」 魔道書を開いてスペルカードを読み上げるパチュリー。私は容赦なく隙をついて魔砲をお見舞いした。 あっさり敗れるパチュリー。なんだ、大したことのない魔法使いだ。 本棚に突撃し、頭を押さえて涙目な彼女へ汚い言葉を言い放つ。 「お前みたいな弱い魔法使いがいるから、魔法使いは馬鹿にされるんだ」 彼女が立ち上がり、まだ闘おうとするところで咳き込み始める。持病の喘息だった。 私はその咳の音が耳触りだったので、近づいてパチュリーの胸を殴りつけた。 咳き込むので私が殴って、肺の空気を少しでも吐き出そうと手伝ってやる。 息を吸うことに苦労しているパチュリーを床に寝かせて蹴ってやった。 「もう蹴るのも面倒だ、いっそ焼くか」 八卦炉を向ける。彼女の怯える表情に思わず興奮を覚えた。 横から叫び声。彼女の友人にしてここの主であるレミリアが私の暴行を止めに来たようである。 「もうやめて! パチェがこんなにも苦しんでるじゃないの!」 ひらひらしたドレスみたいな服を着て。みっともない、と思いながらもレミリアの嫌気に免じてもうここを出ることにした。 「出て行ってやるぜ。血なまぐさい匂い漂わせる蝙蝠が」 レミリアはパチュリーを介抱するのに必死なのか、私の声は届かない。 黙って本を頂戴してから、紅魔館を後にした。 どうしたのだろう。いつもの私なら、あんな心にもないこと言わないのに。言えないのに。 今日はとてもイライラする。もしかして永琳の薬が原因なのだろうか。わからない。 家に帰ろう。ベッドで休んでしまって、明日永遠亭に行こう。 このままでは誰も信用できなくなってしまう。そのうち幻想郷にいる皆を殺しにいってしまうかもしれない。 いや、それでもいいかもしれない。人里の奴らなんて皆いなくなればいいんだ。 幻想郷にいる奴らは、私以外いなくなればいいんだ。 ああ、何もかもがうっとおしい。他人という概念が邪魔である。 明日になって誰もが消えていればいいのに。私だけがいればいいのに。 気がついたときにはベッドの上で普段着のまま布団をかぶっていた。 体を起こすと、頭が痛い。嫌なことがあった気がして、胸がムカムカする。ストレスで腸が千切れてしまいそうな感じもする。 「目が覚めた? 盗人魔法使いさん」 自分の家なのに、誰かの呼ぶ声。見れば、月の薬師こと八意永琳が勝手に人の湯のみでお茶をしていた。 「魔理沙、一昨日私の薬を盗んだでしょう?」 「盗んでないぜ、頂戴したんだ」 「そのうちの薬の一つに、飲んだらとんでもないことになってしまう薬があったんだけれども」 私は彼女の質問にきちんと答えることを誓った。そんなに危ない薬を飲んだというのなら。 「……一つ飲んだぜ」 「今こうして私と喋っていて……むかむかしたりしない? 腹が立ったりしない?」 「人の家のお茶を飲まれてイライラしてるぜ」 「殺したいと思うほど?」 「い、いや……そこまでじゃ……」 「そう。もう薬の効果は切れたのね」 安心しきったように、永琳が微笑む。一体何の薬を飲んだというのだろう。 「聞いて魔理沙。あなたが飲んだのは惚れ薬の失敗から生まれた、人を嫌いになる薬なの」 「なっ……」 「落ち着いて。昨日あなたが何をしたのか覚えている?」 「昨日? 昨日は……えーと。あれ?」 おかしい。昨日目が覚めたころまでは覚えているのに、日中何をしたのか思い出すことが出来ない。 見知った顔の皆に酷いことをしたんじゃないのかという罪悪感のようなものはあるのだが、はっきりと口にできない。 「覚えていないのね。もしかしてと思って昨晩、幻想郷中を駆け回ったわ。あなたが万が一酷いことをしていたらどうしよう、ってね」 「え、永琳……私は何をしたんだ?」 「人が人を嫌いになれば何をすると思う? 避けるようになる? 興味がなくなる? それとも暴力を振るう?」 「……教えてくれ。私は何をしたんだ?」 永琳が後ろを向いて合図した。部屋の奥から霊夢、パチュリー、美鈴が姿を現す。 皆、顔中絆創膏だらけ。腕には痣が見える。霊夢に至っては足を引きずっている。 あんなにかわいいのに。あんなに綺麗な顔してるのに。その美貌を、同じ女性である私が踏みにじったというのだろうか。 「え……私がしたのか? 私が皆をこんな目に会わせたっていうのか?」 皆は俯いて何も答えない。永琳の顔を伺うと頷いた。 私が皆を踏みにじった。暴力を振るった。悪辣な行いをけしかけた。きっと汚い言葉で罵倒もした。 「あ……あぁ……う……」 ベッドから急いで降りて、額を床にこすり付けるような土下座をする。 とても酷いことをしたに違いない。皆の心を深く傷つけた。 こんなことをされたのよ、一杯殴られた、魔理沙がそんなことすると思ってなかった等と言われても仕方がない。 なのに皆は私を攻めようとしなかった。 「魔理沙」 霊夢が呟く。顔が腫れていて、少し喋りにくそうであった。 「ま、魔理沙が永琳の薬を奪ってこうなったわけだけど……魔理沙自身が私をこんな風にしかかったわけじゃないのよね?」 「当たり前じゃないか! れ、霊夢にそんなことできるわけが……」 「薬でおかしくなったせいなのよね? そうでしょう、永琳」 「え、ええ……。それに今回の件はあんな薬を作ってすぐに処分しなかった私にも責任があると思うの。だから、魔理沙を悪く言うのはやめてあげて欲しい」 「うん……」 霊夢は納得した。でも私は納得できなかった。 「待てよ。こんな罪犯した私は……謝るぐらいじゃ許されないはずじゃないか。何で霊夢は納得できるんだよ!」 「仕方がなかったんでしょう? それに魔理沙が本当に私を嫌いだなんて思っていないんでしょう?」 「あ、当たり前じゃないか!」 「なら、魔理沙はどうしようもなかったんだから、いいじゃない。神様だって許してくれるわ。パチュリーと美鈴は?」 二人がゆっくり顔をあげる。どちらも、浮かない顔をしている。元気でいられるはずがない。 もう一度深くお詫びする。 「ごめん、ごめんなさい! 許してなんて言わない、何でもするから……」 良心が痛んだ。胸が苦しかった。 「魔理沙、顔を上げて。もう、いいから……。ねえ、美鈴」 「ええ……。私はいつものことですし、怪我なんてすぐ治りますから」 「で、でも……!」 「じゃあ魔理沙。本を返してよ」 「い、いいぜ! 全部返す! 私の本も一緒にあげるから!」 本棚をひっくり返すように本をかき集めてパチュリーの前に並べる。 「全部持っていってくれ! ほ、他にも欲しいものがあったらゆゆ、譲るから……」 「……」 パチュリーは満足してくれたのか、外へ出て行った。彼女が振り向いたときにもう一度謝る。 二人は爽やかな笑顔。初めから私に悪気は無かったとわかっているかのような。二人の優しさ。今はそれが逆に私の胸を締め付ける。 そうして、美鈴とパチュリーは帰っていった。 「れ、霊夢も何か持っていくか? 一度つけたものだけど、お気に入りのリボンがあるんだ。私と違ってかわいい霊夢ならきっと似合うぜ」 「いいわよ。魔理沙が必死に謝ってくれてるんだから、もういいの。この話はこれで終わり。もう帰るわね」 「え、あ……ああ。じゃあ、気をつけてな……」 散らかった物品のせいで狭かった私の家から霊夢が出て行く。彼女は振り返り、痛々しい顔で微笑んで飛んでいった。 「ああ言ってくれてるのに、魔理沙は納得いかないのね」 空になった湯のみをテーブルに置いた永琳が呟いた。 「当たり前だぜ。私より可愛らしい皆の顔を、傷つけたんだ。親友の霊夢にまで手を出すなんて。いくら薬のせいだからって、良心が痛むさ」 「魔理沙は優しいのね」 「よ、止せよ……そ、そんな柄じゃないぜ」 永琳の見え見えなお世辞に否定しつつ、茶を一杯。 一段落ついたことを確認してか、彼女は荷物を整え始める。 「帰るのか」 「ええ。片付けることは片付けたし」 「私のせいで迷惑をかけたな」 「そう思うのなら盗みなんてやめなさい。紅魔館の魔法使いや香霖堂の店主が嘆いていたわよ?」 「……」 「じゃあ帰るわね」 「ああ」 家から出かけて、彼女が振り返る。 「そうそう、魔理沙。あなたのメモを勝手に読ませてもらったわよ」 「何だって?」 「あなたの研究記録、頂いたわよ。薬が外的な刺激にどう反応するのか。それと、人間が服用したときにどんな効果が現れるのかも観察させてもらってたの」 「……お前は何を言っているんだ?」 「今度盗みに来るときは前もって言ってくれると助かるわ。今度はあなたが嫌われる薬でも置いておくから」 「……」 月の薬師も笑顔を見せて出て行った。でもその笑顔は慈しみから漏れたものではなく、欲望にまみれた物に近かった。 自分はしてやられたんだ。永琳は危険な薬をあえて置いておいて、私に持っていかせて実験しやがったんだ。 頭がいいことに、私の暗号をあっさり解いて人の集めた情報を盗んでいって。 人の物を借りるのは全然問題ないが、私の物を奪っていくのは許しがたい行為だ。 昨日の私の行いと一緒に、永琳は閻魔様に裁かれてしまえばいいのに。 午後の昼下がり。私はお菓子を持って霊夢のところへお見舞いにいくことにした。 その後は勿論紅魔館へ。咲夜には貴重なのだが全く使い道のわからないマジックアイテムを、パチュリーには魔術書をもう十冊ほど。 そしてレミリアには私の血を少しだけ分けてあげようと思う。物で誤魔化すつもりではないが、何かしないと心が収まらないから。 箒に跨って博麗神社を目指した。 向こうに着いたら、赤いリボンの似合うあの髪を褒めてあげよう。 --------------------------------------------- 当サークルでは気に入っていただけた作品への投票を受け付けています。 よろしかったらご協力ください。時々投票結果をチェックして悦に浸るためです。 └→投票ページはこちら(タグ系が貼り付けられないため、外部ブログになります) ジャンル別一覧
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